2025.7.22新潮社「デイリー新潮」に弊社取締役の西田が寄稿しました
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最新!! SNSの使い方⑤
「専門性」を生かすならYouTubeが鉄板

橋本 雄大
ルートマップマガジン社 広報・集客支援局 SNS戦略プロジェクトマネージャー
はしもと・ゆうた /ルートマップマガジン広報・集客支援局 SNS戦略プロジェクトマネージャー。1983年埼玉県生まれ。2022年にLINEの拡張ツール「Lステップ」の正規代理店、23年に認定コンサルタント(現在、全国で11名)となる。24年、SNS運用のコンサルティングを行う株式会社SINTERASを立ち上げ。目的に応じてさまざまなSNSを組み合わせた導線作りを得意とする。24年から現職
松井 祐太
ルートマップマガジン社 広報・集客支援局 SNS動画プロジェクトマネージャー
まつい・ゆうた /ルートマップマガジン広報・集客支援局 SNS動画プロジェクトマネージャー。2009年同志社大学商学部卒業。株式会社リクルートの広告企画営業を経て、15年に独立。SNS動画のコンサルティングを行う株式会社FourAces代表取締役。これまで5000本以上のSNS動画を作成し、100万回再生以上も数多く達成。24年から現職

高校生の興味関心を訴求するにはTikTokなどショート動画が有効とのことでしたが、保護者向けの広報は何がよいですか。

橋本まず、保護者向けとして使いやすいのは、YoutubeとInstagramです(下図)。


大学には優秀な教授、塾にはカリスマ講師がいます。彼らのような「専門家」の知見をSNSで発信するには、ショート動画やInstagramでよいのでしょうか。

松井実は、教授や講師の持つ「深い専門知識」は、それらのアプリとは相性が悪い。

ショート動画は、基本的に「暇つぶし」や「直感的な共感」を求めて見るものです。そこに難解な学術的解説や長い講義が流れてきても、ほとんどの人は内容を理解する前にスクロールして飛ばしてしまいます。

橋本かといって、Instagramもよくない。専門的な知見は、スライドや画像でも伝えにくいでしょう。

自分でやってみると分かりますが、専門的な話を完結に分かりやすく伝えるのは至難の業なのです。


では、先生方の専門性はSNSでは武器にならないのでしょうか。

松井いえ、むしろ大きな武器になります。ただ、選ぶべきアプリが違います。「権威性」や「専門性」を生かすなら、YouTubeが最も適しています。

橋本私も同感です。YouTubeは撮影や編集に手間とコストがかかるのが難点です。しかし、だからこそ参入障壁も高く、ライバルが少ない。今からでも、「この分野ならこのチャンネル」というポジションを取れる可能性が十分にあります。

松井ここに面白いデータがあります。私たちが運用しているYouTubeチャンネルの分析データを見ると、視聴者の約50%が「テレビ端末」から見ていることが分かっています。つまり、スマホでながら見ではなく、家のリビングでテレビ番組と同じ感覚で視聴しているのです。ここで番組を持ち、専門知識を語るということは、視聴者にとって「テレビに出ている文化人」と同じような権威性を感じさせる効果があるのです。


なるほど、テレビ番組のような「ブランディング」ができるわけですね。

松井はい。実際、ある不動産会社では、社長が専門知識を語る番組を作ったところ、年間2500件もの問い合わせが来ています。社長が街を歩いていると、1日に4〜5人から声をかけられるそうです。セミナーを開けば50人が即座に集まり、10億円規模の物件の相談がYouTube経由で来る。おまけに広告収入も月30万円ほどある。これはTikTokではなかなか起こり得ない現象です。大学教授や塾講師の専門性は、このモデルに非常にマッチします。

橋本ただ、注意点としては、先生にカメラを向けて「さあ喋ってください」と丸投げしないことです。

専門家の話はどうしても難しくなりがちなので、我々のような第三者が「企画」として間に入り、一般視聴者にも分かるように噛み砕く「番組化」が大切なのです。できれば、動画撮影と編集経験の豊富な担当者か、我々のような専門スタッフを入れた方がよいでしょう。短期的にはコストアップになりますが、効果が断然アップします。


既にSNSでフォロワーを持っている教授や塾講師がいる場合、組織のアカウントとどう連携すればよいでしょうか。

松井Instagramならば「共同投稿(コラボ投稿)」という機能が使えます。

これは、一つの投稿を2つのアカウントで同時に表示させる機能です。例えば、教授個人の投稿を、大学公式アカウントでも同時に表示させられるのです。単純に閲覧数(インプレッション)が増えますし、お互いのフォロワーにお互いの存在を知らせることができます。

橋本「コラボライブ配信」という機能もあります。

教授が一人で「この大学はいいよ」と語るよりも、第三者と対談形式で魅力を引き出してもらう方が効果的です。これをゴルフ用語になぞらえて「ティーアップ」と呼びます。要は、第三者が「この先生のここがすごいんですよ」と持ち上げる(ティーアップする)ことで、視聴者は「ああ、すごい先生なんだな」と素直に信頼できるのです。

これであれば、教授や講師側にもメリットがあり、コラボしやすくなります。ただ、ライブ配信は編集ができないので、言葉使いなども気を使います。ある程度経験者でないといきなり撮影するのは難しいかもしれません。


「SNSを頑張っているのに、ホームページからの申し込みが増えない」という悩みも多いです。PRしたいリンクをプロフィールに貼っておけば見てもらえるものでしょうか。

松井残念ながら、SNSからウェブサイトへの遷移率は低いのが現実です。

Instagramでも、フォロワー数に対して良くて10%程度。TikTokに至っては2〜3%あればいい方です。

特にTikTokは、アプリ内からユーザーを流出させないようにしているため、外部リンクへの誘導はハードルが非常に高いと考えてください。


では、リンクを貼る意味はないのでしょうか。

松井いえ、意味はあります。ただし、「とりあえず大学のトップページ」に飛ばすのはおすすめできません。SNSで興味を持ってくれたユーザーに、何をしてほしいのか、まずそこを考えてみてください。

情報満載のトップページを見せても、「で、どこを見ればいいの?」と迷子にさせるだけです。その結果、すぐに関心を失われてしまいます。

橋本そうですね。資料請求やオープンキャンパス申し込み用のページ、LINEの登録画面など、「次のアクションが明確なページ」に直接誘導する方がいいです。

また、最近のInstagramのテクニックとして、「〇〇とコメントしてくれた人に、DM(ダイレクトメッセージ)で詳細リンクを送ります」という自動化ツールを使うケースも増えています。

リンクを探させるのではなく、興味のある人に直接届ける。こうやって、視聴者を、こちらが次にしてほしいアクションに誘導していくのが理想です。

松井結局のところ、どの媒体を使うにせよ、「誰に、何を見せて、どう行動(入学・入塾)させたいのか」という動線設計がなければ、いくら更新しても成果にはつながらないということですね。

ただ、先に上げたYouTubeは、概要欄にリンクを自由に貼れる上、視聴者の関心度も高いので、HPやLPへの接続がしやすいメリットがあります。教育分野で、専門性の強みを生かした集客をしたいのであれば、ひとまずYouTubeが一番オススメと言えますね。

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