2024.1.29東洋経済新報社『週刊東洋経済』の特集「過熱! 中学受験狂騒曲(パニック)」に弊社取締役の西田が寄稿しました
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総合型選抜なら底辺校から早慶MARCH合格も可能

中塚光之介
    ルートマップマガジン社/グラダス教育総合研究所 所長
    なかつか・こうのすけ/河合塾小論文科講師、大正大学専任講師。大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、1993年から河合塾小論文科勤務(医系小論文、AO・推薦対策などを担当)。他、医系テキスト、全統医進模試プロジェクトを担当。代表作として、『採点者の心をつかむ 合格する志望理由書』『採点者の心をつかむ 合格する小論文』。これまでに指導した生徒は約35,000人にのぼる
    西田浩史
      ルートマップマガジン社 取締役・編集長
      にしだ・ひろふみ/追手門学院大学客員教授、教員ジャーナリスト。ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者、私塾界『月刊私塾界』記者、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究所客員研究員を経て現職。全国5,000塾・予備校を取材・著書に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』(すべて週刊ダイヤモンド特集BOOK ダイヤモンド社)

      大手予備校で約35,000人の指導・添削をしてきた「総合型選抜のスペシャリスト」中塚光之介氏。今年3月に新刊を発表し、7月には弊社主催の「志望理由書・全国模試」の監修も務める。近年活発になりつつある総合型選抜をどう攻略したらよいのか。最新の事情から対策までを網羅的に伺った。

      西田かんき出版から今年3月、先生は新刊(下記参照)を出されました。今まで総合型選抜関連の書籍を執筆され、「小論文の神様」といわれる樋口裕一先生とともに、この分野では有名です。

      中塚『採点者の心をつかむ合格する小論文のネタ[社会科学編]』を出しました。他、同じシリーズで『採点者の心をつかむ合格する小論文』、『同・志望理由書』(いずれもかんき出版)があります。この2つが私の代表作です。

      採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[社会科学編]

      西田 総合型選抜の試験システムは複雑です。これを理由に業界関係者から避けられがちですが、底辺校から早慶MARCH、関関同立といったトップ大学合格も珍しくありません。業界関係者はその中身を知って損はないはずです。それを知るのに前述の中塚先生の書籍は1冊を数時間ほどでさらっと読めるのでおすすめです。

      中塚とはいっても、早慶MARCH、関関同立合格にはかなりの努力が必要です。正しいやり方に導く指導者がいて、計画的に進めれば底辺校からも合格は可能です。

      西田こんなにメリットだらけの試験制度なのに、なぜかトップ高校、学習塾からは否定的な意見が多いのも事実です。

      中塚それは、合格実績を増やせない試験制度であるからです。まず、1人から合格可能な大学の数が違います。例えば、一般入試の場合、1人で5大学合格はザラでしょう。さらに1大学から複数学部も合格可能です。反面、総合型選抜の場合、そうはいきません。出願数は1もしくは、多くても2、3校程度でしょう。出願に手間が非常にかかるわりに、受験できる数には限界があります。「合格者数を稼ぐ」という学校や塾の経営面からしたら「コスパが悪い試験」でしかありません。もう一つは、指導経験のある教員が少ないこと。この2つが消極的である理由です。

      一方で、この制度にフィットした受験生は、全て合格も当たり前で、最高の結果を出しやすい試験でもあるのです。ひとまず、独特の制度だからこそ、この試験に自分自身の性格が合っているのか「見極め」をすることが重要でしょう。そして、大学・学部選びは早めにしっかりしなければなりません。

      一般入試の定員減で塾と学校選びが激変

      西田国立大学協会は将来的に国立大学の入学定員で「推薦+AO入試5割の範囲」に高めるとしています。私立大学は現在、入学者の6割が一般入試以外からです。今後、一般入試の定員は減っていくでしょう。総合型選抜などに強いことがよい学校、塾という指標になるかもしれません。こういった状況から、中塚先生に監修をご依頼し、7月に弊社は「志望理由書・全国模試」の実施に至りました。

      中塚志望理由書とか小論文に「模試」という概念自体がそもそもおかしいと思っています。模試であるから、文章の良し悪しの評価を出さなければなりません。僕は大学で教えているからわかるのだけれど、大学の先生でも志望理由書や小論文の評価基準がそれぞれ全く違います。ですから、文章がめちゃくちゃ下手でも内容が面白ければ大学側は合格させる場合もあるわけです。この面白さの部分(解答者の個性)は、世の中の模試では定量化できていません。最近は大学側の方針も変わりつつあり、総合型選抜では少し尖った子を取りたいというところも増えているのは事実です。僕は、そういう部分を見られる模試にしたいと思っています。

      西田先生は、予備校で約35,000人の添削・指導実績とともに、大学の専任講師でもあり、高校、大学現場の両方にお詳しいから説得力があります。

      中塚そうです。そこが僕の強みです。

      早慶レベルなら高1から対策を

      西田最後に合格までのおおまかな試験対策の流れをお伺いします。

      中塚これは一概にはいえませんが、高校2年生の3学期あたりからの準備が望ましいでしょう。早慶MARCH、関関同立レベルなら高1あたりかもしれない。ひとまず、早ければ早いほど良いです。試験自体に向いているか考えながらスタートしてください。評定も4.3以上、ほぼ5.0近くを目指しましょう。

      西田早慶MARCHなどトップ私大に総合型選抜などで受かりやすい受験生ってどんな人ですか。

      中塚英語、数学など学科の能力ではない、何か自ら力を入れてきたことがある人です。例えば、野球や、ピアノをやりましたとか、ボランティアや、NPO法人を設立しましたとか。

      西田ちょっと合格のために独学は難しそうですね。総合型選抜対策をする塾・予備校に通う場合、選ぶポイントを教えてください。

      中塚まず、指導経験のある講師を有すること。見つけ方の一つの基準として、ひとまず書籍出版をしている講師を選べば良いと思います。これは、世の中からも認められているというある種一つの「登竜門」といえます。さらに、大学入試レベルの試験問題を作成でき、それら添削実績が豊富にあることでしょう。私の場合、約35,000人の受験生を予備校で添削・指導してきましたが、受験生の個性から相談してきた段階で大体、どの大学・学部に受かるか100%わかります。いや、いい過ぎた。それでも90%わかります。ひとまず、総合型選抜は、講師の質が重要です。よい講師を探し出し、是非とも合格を勝ち取ってください。

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