2024.6.26東洋経済新報社主催のイベント『10年後の勝ち組はここだ 「本当に強い大学」の選び方』に弊社取締役の西田が登壇しました。
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営業しないで集客する方法
2つの「尖った」予備校の集客戦略を紹介

NSを使った最先端の集客方法をこれまで紹介してきた。いずれにせよ、テクニックを使った集客は苦手だと感じる関係者も多いだろう。

そこで今月からでもできる、比較的ハードルが低い割に効果が高い「集客方法」の事例を2つ伝授したい。

まず、書籍を使った集客だ。

書籍といっても、出版社を通して発売する方法ではない。電子書籍を使った集客方法だ。

この方法のメリットは、誰でも気軽に出版できること。

なんといっても、出版社を介す必要はなく、PDFファイルをアップロードするだけで、アマゾンで販売ができる。

売るためのポイントは、書籍のテーマをとことん絞りこむことだ。

今夏に新しく立ち上がる医学部予備校「アビレックス」は、次のような戦略だ。

代表兼、数学の講師である山田靖行氏は、PCのアプリケーションを駆使し、数学の解説図版を徹底的にわかりやすく、業界唯一の方法と質で作成している。

もうすでに18冊もの過去問解説本をアマゾンで販売している。さらに一部は無料レンタルも行っている。

これが話題になり、月に数千人がアクセスするまでになった。開校前に、それだけ潜在的な顧客を抱えていることになる。

アビレックスの集客戦略はこれにとどまらない。山田代表は、今後、電子書籍の内容をさらに分かりやすく解説するため、ショート動画よりも長い数分程度の「短尺YouTube」動画も公開予定だという。

YouTube動画作成のポイントは、NHKのテレビ講座のように長尺にならないことだ。TikTokなどのショート動画を見慣れている高校生には、2〜3分、長くても5分の動画が限界。

よって、前述した電子書籍の読者にこの動画を見てもらうことで、コアな「ファン化」を行い、入塾につなげる狙い。

なお、アビレックスの本格始動は今夏を見込む。今後、注目したい。

さて、もう一つ地道だが中長期的に堅実な成果が見込める方法がある。それは、口コミを狙ったものだ。

オリジナルで勝負する
「メディセンス」予備校

医学部予備校「メディセンス」は、オリジナルメソッドの「テラコヤ」というブランドをウリに経営している。

なんといっても、軸は、「学習計画表」だ。

これは、月、週刻みで授業はもちろんそれ以外の時間の指導管理(自習時間など)にもこだわって作成している。

今まで計画通りに学習できなかった生徒もこれによって逆転合格を果たし、好評だという。これが口コミにつながって、生徒が増えつつある。

そもそも、高度なタスク管理を伴う医学部入試。それが得意な社会人講師が多数在籍していることも強みだろう。なんと、毎日6時間以上も講師が自習室に同席し、質問し放題だ。

医学部合格までのルートで何をすべきか、科学的で親身な指導をウリにする「メディセンス」の動きにも注目していきたい。

伊藤隆一
学校・医学部予備校経営コンサルタント
横浜市生まれ。大学卒業後、株式会社ハイメックス(教材メーカー)、旅館・ホテル業界コンサル会社、教材販売、家庭教師センター、学習塾経営を経て現職。学校・塾・予備校の広報を強みとして、複数の都内私立中高一貫校の顧問、広報アドバイザーも勤める。東海大学教養学部生活経済学科卒業
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