2024.1.29東洋経済新報社『週刊東洋経済』の特集「過熱! 中学受験狂騒曲(パニック)」に弊社取締役の西田が寄稿しました
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ガッツがあり、学力も高い生徒ばかりが医学部や歯学部を目指すわけではありません。

確かに、医学部志望者の中には、小学生の頃から、学力が全国トップクラスの生徒が多いことも事実です。

ですが、実際には、そうした生徒は一握りです。医学部や歯学部志望者の多くは、学力と関係なく「医師になりたい」、「歯科医師として活躍したい」という思いを先に持っています。とりわけ、医師家庭や歯科医師家庭の子どもにはこうしたタイプが多いでしょう。

ただ、そうした思いを持った子どもたちは、往々にして「学力の壁」に悩まされます。

医学部の一般選抜の場合、文系から理系まで多くの科目で高いレベルの学力が求められます。

こうした現実を突きつけられると、多くの生徒は前述の思いより諦めの気持ちが勝り、自身でモチベーションを上げることが難しくなります。

では、こうした場合は、どうやって火をつけたらいいのでしょうか。

そのためには、指導者側の入試システムへの理解が不可欠です。

いわゆる、一般選抜だけでなく、総合型や学校推薦型選抜も増えて、近年の入試は多様化しています。例えば、総合型選抜の中には、学力試験を行わなかったり、その比重がかなり低かったり、受験科目数が少ない大学もあります。そうした制度を普段からマメにチェックすべきでしょう。

さらに、大学によっては卒業生の子どもを対象にした卒業生子女入試も導入していますし、医学部には、今人気の地域枠もあります。

少し話がそれますが、家庭の経済的事情で医学部を目指せない学生には、この地域枠はオススメです。例えば、医学部の東京都地域枠で入学すると学費は東京都が全額支援となります。東京都に限らず、地域枠なら各自治体が学費を支援しますので家庭の経済的負担は大きく軽減されます。

こうした入試制度をきちんと理解していれば、学力や経済力が届かなくて医学部を諦めてしまいがちな生徒の後押しをすることができます。

まずは、「現在の医学部入試、歯学部入試は多様化している」「学力が低くても諦める必要はない」ということをしっかり保護者、受験生に理解させましょう。

こうして、生徒自身が「志望校に合格できるかもしれない」と希望を持てたら、学習意欲が上がり、勉強に身が入るようになります。

また、勉強しても成績が上がらず、モチベーションが下がる生徒もいます。その場合には、「時間はかかるけど、一度、成績が上がりだしたら一気に上がるから、もう少し頑張ってみよう」と励ましたり、ちょっとした成果でも褒めてあげてください。

医学部、歯学部受験生は、常に親や先生から高い成績を期待されているため、少しの成果ではなかなか褒めてもらえる機会が少ないのが現状です。

少しの成果でもしっかり褒めてくれる先生の存在は、生徒にとって大きな励みであり、モチベーションの源泉になるはずです。

田尻友久
医学部・歯学部合格請負人/メルオン 代表
大阪府出身。同志社大学法学部卒。 銀行に入行後、複数の上場企業を中心とした企業グループの統括部門を経て、1996年から医学部受験にかかわり、2000年に私立医学部・歯学部受験を専門とするメルリックス学院を創立。同学院長を経て、現職。 予備校関係者でさえも想像に頼る部分が多い医学部入試について、全国の大学医学部から直接話を聞き、正確かつ最新の入試情報を得ている。毎年メルリックス学院から発行される『私立医歯学部受験攻略ガイド』は今や、受験生やその家族はもちろん、高校、塾、予備校でも医学部受験指導の必需品となっており、大学関係者からも高い評価を得ている。著書に『今年きみが医学部に合格する本』(文英堂)がある。 http://igakubu-tajiri.com/
2024 5/4
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