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35万人が登録するYouTube予備校「ただよび」が再始動!
大手予備校とともに選択肢に 入るような立ち位置を目指す

有名講師の授業動画を無料視聴できる人気のYouTubeチャンネル「ただよび」が再始動する。新サービスは2024年早々に発表予定だ。無料動画の視聴者が望む追加のサポートとして学習塾部門を新設するなど、その「新・ただよび」の中心人物三人から、今後の展開から野望まで伺った。

『ダイヤモンド・オンライン』(2023年12月3日配信)で、エデュ・プランニング合同会社の間屋口克代表が「ただよび」を買収、宗慶二先生を校長とした「再始動」がさっそく記事になりました。Yahoo!ニュースにも掲載され、注目されています。今後「新・ただよび」はどうなりますか。

宗校長全国どこでも、いつでも一流のコンテンツに触れられ、そこに行けばひとまず基本的なものは全て揃っている、「教育における百貨店」のようなカタチを目指します。

さらに今後は、動画の品質をさらに高めたり、新たな付加価値を追加したりするなどの計画も検討中です。「新・ただよび」復活までの経緯は、『ダイヤモンド・オンライン』の記事を読んで頂ければと思います。

現在、登録者は約35万人、動画も5000本と大規模です。

宗校長「ただよび」最大の武器は、この膨大な教育コンテンツです。今後は、これらを組み合わせて新しいものを作っていきます。

ただし、良いコンテンツを揃えても、必ずしも視聴者に見てもらえるわけではありません。

よって、前述の「教育における百貨店」を目指すためには、一流の講師陣による「漏れのない」「隙のない」動画作りが重要だと思っています。

間屋口代表新サービスも2024年早々に発表予定です。おそらく、無料動画の視聴者が望んでいる追加のサポートサービスを、塾・予備校を経由して有料で提供するような形になると思います。

具体的には、カリキュラムを組み立ててサポートするコーチングや、論理的思考力を養って視野を広げるための指導などを検討中です。

旧・ただよび時代の経営者は、講師の選別、選考基準が曖昧だったことも問題だと感じています。申し上げにくいのですが、事実、世の中には、動画に向いている先生とそうではない先生がおられる。

生徒から選ばれる
「動画向きの先生」の条件

対面と動画では、生徒から求められるものが全く違うということですね。

間屋口代表まず、小さなスマホの画面からでもガンガンリアル感が伝わってくるような授業ができる先生でないといけません。

例えば、授業の冒頭に面白い話や生徒が興味を持ちやすいネタを使って、授業を受ける心の準備をさせてあげる。対面授業と違い、いつでもどこでも気軽にみられるYouTube映像は、知識を伝える以前に、視聴する体制を整えてあげる工夫が必要です。

要は、単なるわかりやすいけれども、毎回毎回同じことをなぞるだけで、参考書を読んでいるのと変わらない先生は動画に向いていないということですね。

間屋口代表おっしゃる通りです。これだと、「タイパ(タイムパフォーマンス)」が悪くなってしまう。今の若者は、あらゆる情報を効率よく摂取するために、時間効率を非常に重視しています。

よって、動画に向いている先生は、要点を簡潔に伝える力はもちろん、「時間を使ってでももっとその先生の話を聞きたい」と生徒を魅了する「深み」を持っています。参考書では得られない知識の広がりの部分ですね。

貴社はこれまで長らく教材を作っていらっしゃいました。紙の教材と動画、それぞれの強みがわかる中で動画を作成できるのは「新・ただよび」にとっても大きな強みですね。

間屋口代表参考書で得られない「深み」のある先生は、生徒の知的好奇心をどんどん刺激します。刺激を受けた生徒は、先生のファンになり、書籍の購入などの行動も起こします。よって、ただよびと弊社の既存事業の相性は良いと考えています。他にも、ただよびのマネタイズ方法はたくさんあるはずなので、既存事業にとらわれることなく積極的に検討していきたいですね。

いずれにしても、新・ただよびでは、ファンを作れる先生の選抜や育成を重視していきます。すでにそういう実力をお持ちの宗先生、森田先生が中心になっていくでしょう。

森田鉄也先生の「基礎英文法」の動画は、塾関係者の間でも話題で、評判が良いです。

森田先生この授業は基礎の基礎から学べる、ちょっと特殊な授業です。リアル感や、ライブ感を大切にしました。

英語は、世の中に専門家があふれている分野です。内容によっては、ネット上で賛否両論の大荒れ状態になりやすい。だから突拍子のないことは言いづらく、当たり前でつまらない話ばかりになりがちです。

動画を批評するセミプロたちも知らない情報を入れ込み、見ごたえのある授業に仕上げるのに苦労しました。

間屋口代表森田先生の授業のすごいところは、生徒がつまづきそうなポイントを見逃さず、図解でわかりやすく説明できる力です。基礎英文法のエッセンスをただ単にまとめているだけではないのです。

クラファン、スポンサーなど
戦略的に展開する

約35万人の登録者のチャンネルを持つ森田鉄也先生ですが、これからYouTubeの動画を始めたい塾や学校関係者にとっては憧れの的だと思います。彼らがゼロから動画を撮り始めるときに、何に気をつけるべきでしょうか。

森田先生まず、教室での対面授業と同じ要領で考えてはダメです。内容を盛り込みすぎず、一つ一つの動画を簡潔にまとめてください。自分の得意技をいくつも詰め込む必要はありません。

動画は、画角や画面の明るさなどで全く見え方が変わります。視聴者の反応がライブで分からない中、そうした自分の見え方を意識するのは大変ですね。

今後の野望を教えてください。

森田先生大手予備校と併用してもらえるようになりたいですね。例えば、リクルートの「スタディサプリ」のようなサービスです。よく質問されるのですが、我々は大手予備校が競合だとは思っていません。対面授業の良さは我々は提供できないわけですしね。

それ以外にも旧・ただよびでは行われなかった動画の広告収入拡大に本格的に取り組んだり、クラウドファンディングや企業によるスポンサー案件などもしっかり行っていきたいと思っています。

間屋口代表学校や塾でぜひ「ただよび」を使っていただきたいと考えています。ライブ授業や、講演会なども実施したいですね。将来的には、ただよびの動画を使って、塾をはじめる人が出てきてくれたら嬉しいですね。

コンテンツでは、現代文を中心に、生徒の論理力を育てる動画を拡充したいです。現在の日本は、これを軽視しており、学べる機会がほぼありません。知性や教養をしっかり備えており、生徒の論理力を育てることのできる宗校長や西先生には、日本の教育のスタンダードになっていただきたいと思っています。

宗校長 YouTubeやSNSのコメントを見ても、読解ができていないために、的外れなコメントをして叩いている人が非常に多いです。大きいことをいうと、日本のニューメディアリテラシーの底上げになるような現代文の授業を拡散して行きたいですね。(談)

(2023年11月取材/文責 西田 浩史)

ルートマップマガジン社 取締役/雑誌編集局 ルートマップマガジン編集部 編集長
追手門学院大学客員教授、教育ジャーナリスト、『大学ジャーナル』編集部 編集委員、アロー教育総合研究所 客員研究員。2016年 ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者(学校・教育産業担当)、他学習塾業界誌の私塾界『月刊私塾界』、塾と教育社『月刊塾と教育』記者、追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員を経て20年から現職。『現代ビジネス』『週刊朝日』『サンデー毎日』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済』『東洋経済オンライン』『週刊ダイヤモンド』『ダイヤモンド・オンライン』など教育関連記事の寄稿、コメント多数。全国4,000塾、予備校(関係者20,000人)の取材達成(2022年11月現在)。
著者に『医学部&医者』『関関同立』『最強の高校』(すべて週刊ダイヤモンド 特集BOOKS ダイヤモンド社)など。放送大学大学院文化科学研究科修士課程在籍中
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