先進的な予備校は、近年、SNSを活用したマーケティングに積極的に取り組み始めている。
それはなぜか。少子化で、またライバルとの顧客獲得競争が激しさを増す中で、「費用対効果が高い手段」として認識されているからだ。
もはや、グーグルへの広告出稿などでは十分な集客はできない時代だといえるだろう。
SNSマーケティングの中で最も注目すべきは、LINEの「Lステップ」だ。
国内のLINEの利用者は、2023年3月現在、9200万人と、国内最大となった。そして、Lステップは、そのLINEの膨大なユーザーに効果的にマーケティングできるツールだ。
Lステップの中身を平たくいうと、LINEで友達登録してくれたユーザーに広告メッセージを送れるというものだ。
現代は、多くの高校生が日常的にLINEを使っているため、広告への反応率が高い。
この「広告反応率の高さ」こそがLステップ人気の最大の理由だ。
例えば、昨年Lステップを導入した私のクライアントは、塾の合同説明会で高校生10名にLINEの友達登録をしてもらった。そしてLステップでメッセージを何回か送ったところ、わずか1ヶ月で5名が入塾に至り、コスパの良さが際立った。
インスタグラムと組み合わせて効果は7倍に
ところで、Lステップは、単体で活用するだけでは十分な効果は得られない。なぜなら、友だち登録をしてもら得なければメッセージを送れないからだ。
では、友だち登録をしてもらうにはどうするか。
筆者が、コロナに入った2020年から色々なSNSをつかって集客の実験を行ったところ、インスタグラムが最も相性が良いということが判明した。
なぜか。実は、最近の高校生は、親しくない友だちとは、まずインスタグラムで連絡を取り合う。それで親しくなったら、ようやくLINEで友だち登録をするのだ。
よって、インスタグラムでまずつながるのが高校生にとって自然な方法なのだ。
あるクライアントは、インスタグラムをLステップと併用した結果、Lステップだけの時と比べ、入塾社数が7倍に増加した。
ツイッターやユーチューブなどでももちろん効果はあるが、高校生をターゲットにするならば、まずインスタグラムの活用をおすすめしたい。
ひとまず、SNSが苦手だと感じる方も多いと思うが、Lステップ、インスタグラムともに、ご自身でできる範囲から運用を始めることをおすすめする。
次回は、インスタグラムの活用方法について、より詳しく解説していく。