早慶上智GMARCH、国公立大に総合型選抜で受験したい――。今回の特集を読んでひとまずそう意気込んだ関係者も多いだろう。
事実、これら制度を利用すれば、一般選抜より難関大学に合格しやすい。反面、制度や出願方法などシステムが複雑で、理解するのに時間がかかる点がデメリットだ。
そこで今回、総合型選抜の全体像が俯瞰して見れる「マインドマップ」の作成を試みた。これを見れば、自分の立ち位置と、何から手をつければよいのかが一目瞭然だろう。
その総合型選抜・学校推薦型選抜とは大きく4つである。
まず、選抜方法は主に小論文、志望理由書、面接(口頭試問、プレゼンテーション)だ。
大学によっては、ここに学力試験(国公立大学は共通テスト)や検定などが課せられる場合があるから注意が必要だ。
注目しなければならないのが他大学受験が可能な併願か、そうでない専願かという点。なお、学校推薦型選抜は専願である。
一般的に、他大学受験可能な併願方式は、倍率、合格可能難度は専願方式より高いとされている。
もし、どうしても行きたい本命の大学・学部が総合型選抜試験を実施していて、更に専願方式があるならば、そっちにすれば、より合格の可能性は近づくだろう。
次に具体的部分を見ていこう。
まず、小論文、志望理由、面接だが、これらには、勉強方法は存在しない。自分にあった関連の書籍を読み込み、書いたりするなど、練習をできるだけ多くの「経験値の高い」講師に指導や添削を受けるのがベストだ。このサイクルをできるだけ多くすることが上手くなる近道といえる。できたら1年くらいの期間が欲しい。
小論文は、まず過去問題を集め、それに沿ってテキストを読み込み対策をすべきだろう。なお、一部学科では、英語や数学の問題を含む場合もある。過去問は絶対に最初に確認したい。
そして志望理由書と面接はリンクしている。よって、志望理由書のできが面接の評価に直結すると考えてよいだろう。早いうちに、志望校・学部・学科と併願校3つほどを決め、その大学だけに沿った対策を一日でも早くスタートすべきだ。