2024.1.29東洋経済新報社『週刊東洋経済』の特集「過熱! 中学受験狂騒曲(パニック)」に弊社取締役の西田が寄稿しました
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塾長百話(第2回) 心に響く表現力

著者は35年学習塾業界に携わり、全国の多くの塾長へのインタビューから、その教育哲学に感化されてきた。ここでは、彼ら塾長や、あまたの教育改革者たちの金言をご紹介していく

社会に出ると、最初に試されるのはコミュニケーション力だ。聞く力、話す力、プレゼン力――。学生時代からSNSに慣れていても表現力となるとハードルが高い。

「言霊の力を教え、言葉の深みへ導きたい」。これは小学低学年から万葉集、百人一首の朗誦など、古典の歌の世界に触れさせている、茨城県つくば市の学習塾ひびき・布浦万代代表のことば。「古来日本人には言葉に力が宿っているという言霊信仰があった。言霊があるからこそ、とても大切な古典の韻文の世界が育ったんです。今のこどもたちは美しい古語の日本語を耳で聞いていないので、本当に基本的なことが分からない。日常的にはとても狭い言語生活の中で事足りてしまいますが、まず言葉の深みや広さを知ること。こういうことを国語力をのばす前に、まず考えなくてはいけないんです」。

チャットGPTが喧しい。多様な言語を操り、登録すれば質問にすぐに回答。その文章力がすごいという。しかし誤情報も含まれることから、世界の教育関係者がリポート作成に使われることを心配、米国英国では手書きのレポートに切り替えているとか。

今のレベルでAIが日本語の言霊を理解し、深みや広さを学習、感動的な文章をつむぎだせるはずがない。文章力、それを涵養する国語力、大学の文学部がないがしろにされる最近、実社会では読み手の心に響く、深み、味わいのある、魂をゆるがす文章力がますます必要になる、と痛切に思っている。

片倉剛
教育コラムニスト
本誌専属の教育コラムニスト。学習塾業界、取材歴35年。学習塾業界雑誌 私塾界『月刊私塾界』編集室室長、塾と教育社『月刊塾と教育』執行役員を経て現職。前職の編集者時代では『学習塾白書』の創刊スタッフ、「地方塾活性化セミナー」をプロデュース。全国の学習塾、学校の降盛を見続けた。他、『成功する個別指導教室』(塾と教育社)の責任編集。法政大学文学部日本文学科卒業
2024 1/21
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