10代や20代の若い世代にとっては、ネットで「ググる」のはもはや時代遅れだ。SNSでのハッシュタグ検索「タグる」、さらに、SNSの「発見」タブを利用した「タブる」という調べ方をしている。
数あるSNSの中でも、インスタグラムの国内利用者数は約3300万人で、特に10代を中心とする若者の間で圧倒的な利用率を誇る。
さて、若年層の間では「SNSのアカウントが無い」というだけで、連絡が取れないこともありうるのはご存知だろうか。そのためにもインスタグラムのアカウント開設は、塾・予備校の集客には必須だといえる。
SNSの強みはそれだけではない。通常、会社のホームページ(以下、HP)を見てもらうためには、ユーザーが塾名を検索するか、あるいはグーグルに費用を払って広告を上位に表示してもらうしかない。
それに対し、SNSは、ユーザーに会社の投稿を自然に見つけてもらえる。よって、集客と相性が非常に良い。
そして、効果的にインスタグラムを使うには、公式アカウントの他に2つのアカウントを作るのがおすすめだ。
3つのアカウントで「効果的な集客」を実現
塾・予備校のインスタグラムは、まず、カリスマ性を持つ経営者かスター講師のアカウントを作る。投稿する内容は、著作の引用や、受験の問題提起、教育者の未来の姿を見せるものにする。
例えば医学部であれば、医者を目指す子どもやその親が興味を持ったり驚いたりする情報を提供するのが望ましいだろう。
もう一つは、「医学部受験応援」アカウントだ。合格実績や受験対策ノウハウを元に、医学部受験に必要な考え方・テクニックなどを発信する。
なお、公式アカウントでは、講師・生徒の紹介、授業風景、さらに、生徒の卒業後の明るい未来などの画像を投稿し、視覚的、直感的な魅力を伝える。ほかにも、キャンペーン情報も忘れずに掲載したい。
さて、公式以外のアカウントの最大の目的は、塾・予備校の存在を広く知らせるきっかけを作ること。
NSは公式よりも個人的なアカウントのほうがフォロワーを獲得しやすい。よって、公式以外の2つのアカウントを中心に、自己紹介、応援メッセージ、情報提供などを通じてフォロワー獲得を目指す。
この段階で、はじめてフォロワーは「この塾・予備校を知っている」状態になる。
これらフォロワーに継続して有益な情報を提供し続けると、「この予備校に行ってみたい」「この人に教わりたい」と考えるようになる。
一方でこの時点で予備校・塾へ入ることを検討していなくても、その時が来たときに必ず検討対象となるはずだ。