2025.12.9日本経済新聞社『日本経済新聞』に弊社取締役の西田がコメント提供しました
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最新!! SNSの使い方⑧
大学・塾のアカウント戦略
SNSは「個人名」が強い?

橋本 雄大
ルートマップマガジン社 広報・集客支援局 SNS戦略プロジェクトマネージャー
はしもと・ゆうた /ルートマップマガジン広報・集客支援局 SNS戦略プロジェクトマネージャー。1983年埼玉県生まれ。2022年にLINEの拡張ツール「Lステップ」の正規代理店、23年に認定コンサルタント(現在、全国で11名)となる。24年、SNS運用のコンサルティングを行う株式会社SINTERASを立ち上げ。目的に応じてさまざまなSNSを組み合わせた導線作りを得意とする。24年から現職
松井 祐太
ルートマップマガジン社 広報・集客支援局 SNS動画プロジェクトマネージャー
まつい・ゆうた /ルートマップマガジン広報・集客支援局 SNS動画プロジェクトマネージャー。2009年同志社大学商学部卒業。株式会社リクルートの広告企画営業を経て、15年に独立。SNS動画のコンサルティングを行う株式会社FourAces代表取締役。これまで5000本以上のSNS動画を作成し、100万回再生以上も数多く達成。24年から現職

大学や塾がSNSを始める場合、公式アカウントにするのと塾長や先生など個人のアカウントにするのでは、どちらがよいのでしょうか。

橋本理想は、アカウントの数が多いほど良いです。大学名でSNSを検索する人もいれば、先生、部活、サークルをきっかけに知る人もいます。その中であえて「どちらか一つ」を上げるなら、それぞれの特徴を理解して考える必要があります。

ファンをつくりやすいのは、やはり個人でしょう。大学の公式アカウントでは、投稿ごとに登場する学生や先生が変わります。一方、個人アカウントなら、同じ人を何度も見ることになる。「この先生、また出てきた」と親近感を持ってもらいやすいのです。

では、個人アカウントの方がおすすめですか。

松井そこまで単純ではありません。大学や塾が集客目的で運用するなら、私はむしろ公式アカウントを基本にした方が無難だと思います。

一番の問題は「属人化」、つまり運用が特定の個人に頼り過ぎることです。例えば、ある人気教授を前面に出してアカウントが伸びても、その先生が異動したり、投稿をやめたりすれば、更新が止まってしまう。担当者個人の熱量に依存する運用は、組織として長く続けるにはリスクがあります。

橋本検索の面でも公式には強みがあります。高校生が志望大学をSNSで調べるとき、普通は大学名で検索します。無名の個人名では、そもそも検索結果に出てきません。同じコンテンツを出すのであれば、大学名や塾名のアカウントに載せた方が見つけてもらいやすいでしょう。

「誰が発信するか」より、まずコンテンツ

結局どちらを選べば良いのでしょうか(笑)。

橋本 実は、そこを先に考え過ぎない方がいいと思います。SNSでは、ユーザーは最初に「誰のアカウントか」を見ているわけではありません。おすすめ欄などに流れてきた投稿を見て、「面白い」「役に立つ」と思って初めてプロフィールを見ます。

つまり最初の勝負は、公式か個人かではなくコンテンツなのです。その上で、先生個人の日常や専門性を軸にするなら個人、学生生活や学校全体の魅力を継続的に発信するなら公式、という順番で考えるべきでしょう。

松井公式アカウントでも、運用する側の企画力が高ければ十分に面白くできます。

重要なのは、個人、組織に関係なく、SNSに興味を持ち、いろいろな企画を面白がって試してみようという気持ちです。

実際、SNSを成功させて集客に成功している大学では、担当チームが他大学だけでなく他業界のSNSも研究し、「自分たちの大学なら何を出せるか」を考えています。こうしたチームがあるなら、組織アカウントの方がむしろ継続的に企画を積み上げやすいでしょう。

逆に個人で大きく伸ばそうとすると、こうした企画力に加え、ある程度のリスクを個人で引き受ける覚悟も必要です。SNSで再生数が増えると、否定的なコメントが付くことも避けられません。「炎上は絶対に嫌」という条件では、発信もどうしても無難でつまらないものになります。

まずは公式アカウントを土台にして、そこに学生や先生を「登場人物」として継続的に出していく。こうして組織運用の安定性と個人の親近感の両方を取りにいくのが、多くの大学・塾にとって現実的なやり方だと思います。

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